「この制服きれいだろ?」と、笑う。
汚れが目立ちそうな制服は、きれいであるほど、仕事ができる証明になるのだと言う。
「運んでいるのは薬品。危ないものだってある。
だから焦らず、約束通り丁寧にやる。それだけなんだけどさ」
屈託なく笑うその人は、20年目の大ベテラン。
制服は今日も新人と同じく、きれいなままだ。
作業基準書で規定している通りに、焦らず、丁寧に取り組んでいただければ、
作業は難しくなく、また制服を汚す事なく、安全に仕事が出来ます。
もちろん制服は夏・冬どちらも支給いたしますので、ご安心ください。
何に貢献できているのか、いまいち、分からなかった。
運ぶものを周りに伝えると聞かれる「大丈夫?」に、正直、不安に思うこともあった。
だから、ここにいる人たちの迷いのない表情に安心した。
「みんなの生活に欠かせないものに、必要なものをオレたちは運んでいる。大丈夫」
ここで働く人たちは、仕事にまっすぐだ。
私たちが運んでいる薬品は、石けんや化粧水の素になるもの、
またプールの水作りに必要な薬品、そしてスマートフォンやパソコンを作る上で不可欠なものです。遠いようで、とても身近なものを毎日運んでいます。
「運転が上手ければ良いわけじゃない。なかなか覚えられないからって悪いわけじゃない」
そう話してくれた人は、異業種からの転職だったと言う。
「最初から出来る人なんていない。だから、出来るまで教えるんだ」
指導方針はいたってシンプル。ここでは本人がギブアップするまで面倒を見る。
見切らない、それが信条だ。
作業の仕方から、運ぶ薬品に関する知識まで、覚えてもらうまでしっかり指導します。
成長速度は人それぞれ。即戦力ではなく、確実な戦力として活躍していただけるよう、最後までじっくり指導をします。
ありふれたそんな言葉がぴったりな人は、今日もテキパキと業務をこなしている。
車両のこと、運ぶ薬品のこと、配送ルートのこと、指導方法のこと…
この会社にまつわることなら、何でも知っている。
「無理なく働ける場所と、助け合える仲間がいるからかな」
長く働ける秘訣も知っている。ここの辞書は、今も更新中だ。
輸送業界でイメージされがちな、重たいものを積んだり、降ろしたりする作業は、ありません。 当社が設けている作業基準書に則って取り組んでいただければ、20年、30年と、 長く働き続けることも可能です。
もし、本人に聞けたら「特別な意味なんてない」と、笑うかもしれない。
「自分の会社だから」と、思っていた以上にシンプルな理由かもしれない。
でも、きっとこう言うはずだと、思っている。
「期待に応え続ける覚悟を示すために、自分の名前を屋号にしたんだ」
この先ずっと、名前に恥じない、仕事をし続けていくために。
社名の由来は創業者の名前です。
その真意を知る人はもういませんが、時代が変わっても、ローマ字表記になっても、
創業者の仕事に取り組む姿勢や抱いていた想いのもと、私たちは仕事に取り組んでいきます。